スタジオスカイレール照明システム
2015年3月3日 ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗
スタジオスカイレール照明システムの工房利用
当、佐々木ヴァイオリン製作工房では、写真撮影スタジオ用の「スカイレール照明システム」を使っています。写真・ビデオ撮影用途としてはもちろん、修理や新作製作時にも便利に活用しています。
照明、赤外線ヒーターランプ
「スタジオスカイレール+パンタグラフ」システムは、自在な位置と高さに照明をセットできる器具です。これによって写真撮影、ビデオ撮影用途のみならず、修理・調整、新作製作時の繊細なライティングが可能となります。蛇足になりますが、照明装置は楽器を熱で傷めないように、熱の発生が少ない「高演色LED照明装置」を使っています。
この他にも、パンタグラフに赤外線ヒーターランプをセットする事で、ニカワ接着作業時における接着面の事前加温が可能になるのです。楽器への加温作業は、必要な箇所だけに必要最低限の熱を加える必要があります。そこで赤外線ヒーターランプの位置や距離を調整する事で、理想的な加温作業が行えるのです。
スプリングとして
パンタグラフに装着するバネ力を調整する事で、下写真の様にチェロ製作用のフォルム(内枠型)を吊る事も出来ます。こうする事で、片手でフォルムを持つ事が出来るので、作業を簡単に行う事が出来るのです。
この写真ではCOMET社製のパンタグラフに、3Kgのスプリングを1個だけ装着しています。
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